2018/12/12
choko26
2018/10/08 更新
茨城の方言(茨城弁)といえば、ぱっとしない人が多いかもしれませんが、実はとても面白くて、かわいい方言なんです!日常生活でよく使う茨城の方言や、告白のときに使えるかわいい方言をご紹介します。かわいい茨城の方言を覚えれば、気になるあの人に一目おかれちゃうかも?
日本には様々な方言がありますが、地域によってさまざまな特徴があって面白いものばかりです。
茨城の方言もその例に漏れず、茨城の地域独特の特徴があります。
有名な関西弁や、東北弁などと比べて、あまりぱっとしないと思われがちな茨城の方言ですが、例えば「いしけー」「しみじみ」といった面白い表現があります。
今回は、そんな茨城の方言の特徴や、今すぐ使える茨城の方言について、ご紹介していきます。
茨城弁の語尾には、「~べ」「~っぺ」がつくことが多いです。茨城弁の中でもメジャーな特徴で、茨城弁と聞いてこの特徴的な語尾をイメージする人も多いのではないでしょうか。
茨城弁初心者であれば、とりあえず最初は語尾に「~べ」「~っぺ」とつければ、茨城弁っぽく聞こえることでしょう。
「~べ」「~っペ」は、方言のきついお年よりだけではなく、茨城の多くの若者も使用しており、幅広い年代の人が使うポピュラーな方言です。
もともと「~べ」や「~っぺ」は助動詞の「べし」が語源であり、推量や意向確認などのために使います。
例えば、
なんですか?⇒なんだっぺ?
しましょうか⇒すっぺ
そうでしょう⇒そうだべ
のように使います。
なお、「~べ」は、茨城だけではなく周辺の関東地方及び東北地方等でも使用される場合もあり、影響範囲が広い方言といえます。
また、茨城弁で「~べ」「~っぺ」以外で語尾につく言葉で特徴的な例は、
「~っから」「~っちゃう」「~ちまう」等があります。
例えば、
忘れる⇒忘れっちゃう
眠る⇒眠っちまう
応援しているよ⇒応援してっから
のように使用します。
茨城の方言は、このように田舎っぽく、でもだからこそ素朴で可愛らしい語尾がつくことが特徴といえます。
茨城弁は、イントネーションの付け方とアクセントも特徴的です。
イントネーションに関しては、基本的に語尾が尻上がりになります。
疑問形ではなく通常の会話でも⤴のように上がります。
さらに、標準語と比べると茨城弁で話す時には、その特性上「早口」になる場合も多くあります。
独特なイントネーションと早口の言葉で、茨城弁になじみのない方の中には
「威圧されているように感じる」「怖い」といった印象を持つ方もいるようです。
威圧する意図はない場合がほとんどなので、茨城弁の特徴として受け入れてもらえるとスムーズにコミュニケーションがとれるはずです。
アクセントに関しては、茨城弁の場合は「無アクセント」です。
通常日本語では、「雨」「飴」のような同音異義語の場合は、アクセントをどこに置くかで区別します。
例えば、「雨」の場合は「あ」にアクセントを置き、「飴」の場合は「め」にアクセントを置きます。
しかしながら、茨城弁の場合は言葉にアクセントはなく、全て同じ強さで発音します。
そのため、「雨」と「飴」、「橋」と「箸」のような同音異義語は、茨城弁の場合はアクセントをどこに置くかではなく、文脈から区別します。
慣れないうちは、同音異義語の判別に混乱することもあるかと思いますが、
茨城の方言の特徴の一つとして受け入れ、慣れていけばそのうち問題なくコミュニケーションがとれるようになるでしょう。
もう一つ、茨城弁の大きな特徴として「音が濁る」ということが挙げられます。
茨城弁は「か行」と「た行」が濁って濁点がつくことが多いです。
つまり、
「かきくけこ」⇒「がぎぐげご」
「たちつてと」⇒「だぢづでど」
となります。
例えば、
「わたし、これできるよ」⇒「わだし、これでぎるよ」
「そうじゃないから」⇒「そーじゃねえがら」
のように濁ります。
ただし、か行とた行の場合は全て濁るわけではなく、いくつか例外があります。
一つは、「第二音節」以降の音でないと濁らないということです。
つまり、文頭のか行、た行は濁らないため、
「そのかき、たべた」⇒「そのかぎ、たべだ」
などのように、音節の最初の文字は濁りません。
二つ目は、ちいさい「つ」の後のか行、た行は濁らないということです。
例えば、
「そっけない」「けってい」「みっか」などの言葉は音が濁りません。
三つ目は、「ん」の後は音が濁らないということです。
例えば、「金庫」「番茶」などの音はそのまま発音します。
いくつかの条件を除き、茨城弁はか行、た行に濁点がつきます。
茨城の方言は、これだけか行とた行に濁点がつくのに、何故か茨城の人は
「茨城」のことを「いばらぎ」と発音すると、
「いばらぎ」じゃなくて「いばらき」!といった風に怒ることが多いので注意が必要です。
茨城は、関東の中でも北に位置し、東北に面しています。
茨城弁は、関東と東北、どちらによった方言なのでしょうか。
方言学と呼ばれる学問上では、同じく北関東に位置する栃木と主に「東関東方言」に分類されています。
茨城の言葉は、江戸の下町言葉「べらんめい言葉」に強く影響を受けているとも言われており、茨城弁は関東訛りの要素が強いといえそうです。
しかしながら、濁点がつく、尻上げりのイントネーションなど東北弁のような特徴も多く持っているため、茨城の方言区画による位置づけを「東北方言」に含むという説も、「関東方言」に含むとう説もあり、一概にどちらによっているとはいえません。
茨城弁は、東関東方言に分類されながらも、関東訛り、東北訛りどちらの要素も強く持っているといえます。
茨城では、具体的にはどのような方言が使われているのでしょうか。
これから、日常でよく使う茨城の方言10選を紹介します。
茨城弁で「しみじみ」は、しっかり、真面目に、ちゃんとといった意味です。
標準語で使う「心が染みる」という意味とは全く違った意味なので、区別して使いましょう。
例えば、下のような形で使います。
例文 | 意味 |
あいつしみじみやってねえな | あの人は真剣にやっていないね |
しみじみ勉強しなさい | ちゃんと勉強しなさい |
茨城の方言「け」は、言葉の語尾につけて使われます。疑問を表す意味で、使われます。
「~け?」という響きが可愛らしいですね。
例えば、下のような形で使われます。
例文 | 意味 |
そうけ? | そうなの? |
それ、本当け? | それって本当なの? |
茨城弁で、「だいじ」とは「大丈夫」という意味で使われます。
標準語の「だいじ(大事)意味:大切なもの」とは、意味が違うので使うときは区別して使ってください。
茨城の方言「だいじ」の使用例は下記となります。
例文 | 意味 |
元気なさそうだけど、だいじ? | 元気なさそうだけど、大丈夫? |
だいじだから、心配しないで。 | 大丈夫だから、心配しないで |
茨城の方言の「ごしゃっぺ」とは、「馬鹿、いい加減、どじ」などの意味です。
例えば、下記のような形で「ごしゃっぺ」と使います。
例文 | 意味 |
ごしゃっぺなことばっかしぬかすんでねーぞ | いい加減なことばっかり言わないでよ |
あいつ、ごしゃっぺな野郎だな | あの人は馬鹿な人だな |
いじやけるとは、「むかつく、イライラする」などの意味で使われます。
この言葉は、特に茨城の北方面で使用頻度が高い言葉です。
「いじやける」の使用例は、下記となります。
例文 | 意味 |
あの上司、まじいじやけんだけど | あの上司、本当むかつくんだけど |
また遅れてきた、いじやけるな | また遅れてきた、イライラするな |
茨城の方言「くっちゃべる」とは、標準語で「喋る」という意味です。
例えば、下記のように使います。
例文 | 意味 |
くっちゃべってねえでさっさと勉強しろ | 喋ってないで早く勉強しなさい |
あの子とばっかしくっちゃべらんで | あの子とばっかり喋らないでよ |
茨城の方言「ひゃっこい」は、「冷たい、ひやっとする」という意味で使われます。
ちなみにこの方言は、茨城だけでなく東北の一部でも使われています。
冷たいものを食べたり触ったりするときに使われることが多いです。
例文 | 意味 |
この雪、ひゃっこい! | この雪、冷たい! |
手、ひゃっこいね | 手、冷たいね |
茨城の方言「でれすけ」とは、だらしないやつ、いい加減なやつという意味です。
ただ「だらしない、いい加減なやつ」という意味だとは言っても、本当に嫌いな人に使うことは稀で、近しい人に愛情を込めて使われることがほとんどです。
「でれすけ」は、下のような形で使われます。
例文 | 意味 |
このでれすけが! | だらしないんだから! |
おめはでれすけだなあ | あなたはだらしない人ね |
茨城の方言、「あまだ」は「たくさん」という意味で使われます。
例えば、下の例のような形で使われます。
例文 | 意味 |
あまだ兄弟いるんだね | たくさん兄弟がいるんだね |
あまだ持ってっけど、だいじ? | たくさん持ってるけど、大丈夫? |
茨城の方言「あよ」は、「ねえ」「あのさあ」といった意味です。
伸ばして「あーよ」、「あーよー」のように使う場合もありますが、意味は特に変わりはないです。
「あよ」は、話のきっかけや何かを促す時に使われます。
例文 | 意味 |
あよ、聞いてる? | ねえ、聞いてる? |
どっちがいいと思う?あよ。 | どっちがいいと思う?ねえ。 |
茨城の方言は、素朴でかわいらしい印象を与えるものもたくさんあります。
茨城弁で告白すると、大好きな彼をキュンとさせられるかもしれません。
そこで、告白するときに使うとかわいいと思ってもらえそうな方言をいくつか例文つきでご紹介します。
「ねーしょ」は、「内緒」という意味です。二人だけの秘密を持ちたいときに使うと親密度が増すでしょう。
例文 | 意味 |
みんなには、ねーしょだかんな? | みんなには、内緒だからね? |
茨城の方言、「おめ」は「あなた」という意味です。親しみを持って、相手を呼びかけるときに使うと距離が近づくでしょう。素朴な響きがかわいらしい言葉です。
例文 | 意味 |
おめのこと、大好きなんだ | あなたのこと、大好きなの |
茨城の方言「しないんちゃった」は、「し忘れてしまった」という意味で使われます。相手のことを考えるあまりに、何かをし忘れてしまうことは珍しくないでしょう。そんなときに使える言葉です。
例文 | 意味 |
おめに夢中で、一瞬息のしないんちゃった | あなたに夢中で、一瞬息もし忘れちゃった |
茨城の方言「ぶすくれる」は、「ふてくされる、すねる」という意味で使われます。やきもちをやいているなどの不満を可愛く伝えられる言葉です。
例文 | 意味 |
あの子ばっか見んでよ、ぶすくれちまうよ | あの子のことばっかり見ないでよ、すねちゃうよ |
茨城の方言「つってっぺよ」は「そう言ってるでしょう」という意味です。
使うと、照れ隠しをしながら何かを伝える様子が、いじらしいと思われる可能性大です。
例文 | 意味 |
だから、おめのこと好きだっつってっぺよ! | だから、あなたのこと好きだって言ってるじゃん! |
これまで代表的な茨城の方言を紹介してきました。
しかし、茨城にはまだまだたくさんの方言があります。
ここでは、その一部を紹介します。
方言 | 意味 | 使用例 |
あおなじみ | 青あざ | あおなじみ、できっちゃった |
かちける | かじかむ | 手がかじけるなあ |
かっぽる | 捨てる | その辺にかっぽって |
はー | もう | はー終わったの? |
ふだに | たくさん | えれーふだにあんなあ |
いがっぺよ | いいと思うよ | そのメイク、いがっぺよ |
あっぱとっぱ | あたふた | 急に声かけるから、あっぱとっぱしちゃった |
こわい | 疲れた | もうこわいなあ |
やっこい | 柔らかい | それ、やっこいなあ |
しゃあんめえ | 仕方がない | 好きなんだから、しゃあんめえでしょ |
いいど | いいよ | そっちのほうがいいど |
とんだごと | とんでもないこと | それはとんだごとだなあ |
じっち | おじいちゃん | じっちと仲良しなんだ |
さ | へ | おめの家さ行きたい |
むぎもなく | とてつもなく | おめのこと、むぎもなく好きだから |
いしけー | ださい | いしけーなあ |
ここまで茨城の方言のことを紹介してきましたが、いくつか覚えられたでしょうか。
ここで、これまでご紹介した茨城の方言のクイズを行います。
何問正解できるか、是非試してみてください。
①いじやけるの意味は?
1.イライラする
2.意地悪
3.大好き
②だいじの意味は?
1.大切
2.大丈夫
3.あなた
③ぶすくれるの意味は?
1.ぶさいくな女
2.大嫌い
3.ふてくされる
④ねーしょの意味は?
1.内緒
2.それはないでしょう
3.眠る
⑤しみじみする
1.深く感じる
2.真面目にする
3.地味にする
クイズは以上です。
何問分かりましたか?上で紹介しているので、分からなかったものはチェックしてみてくださいね。
ここまで茨城の方言を紹介してきました。
茨城の方言はちょっと不思議で、でも素朴でかわいらしい要素がつまった言葉だと言えます。
日常生活でも大好きな彼に告白する際にも、様々なシーンで使える方言です。
ここで紹介した方言を、是非使ってみてはいかがでしょうか。
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