ビジネスで即使える!「お手数ですが」の正しい意味や使い方を解説!
2018/10/16
taramikan
2018/10/14 更新
皆さんは「ちなみに」という言葉、敬語の中で何気なく使っていませんか?友達に使う時、ビジネス会話で使う時。様々なシーンで耳にすると思いますが、今回は「ちなみに」とはそもそもどういう言葉なのか、敬語で使える言葉なのかを解説していきます。
敬語はいろんな話し方、言葉があり種類が豊富で実は使い方が間違っていたということも多々あるのではないでしょうか。私も敬語はあまり得意ではなくあまり自信はありませんが、絶対的に身に着ける必要がある言葉です。
今回はそんな中でも「ちなみに」についてお話していきたいと思います。皆さんは、日常生活で「ちなみに」という言葉よく使用していませんか。日常生活だけでなく、ビジネスシーンでも使用している方は多いのではないでしょうか。会話をする上で実に多様性のある言葉ですが、「ちなみに」の正しい使い方皆さんはご存知ですか?
「ちなみに」をビジネスシーンで敬語と一緒に使用している方もいると思いますが、そもそも「ちなみに」は敬語なのでしょうか。敬語と一緒に使うことは正しいのでしょうか。使い方や意味を例文と合わせて解説していきます。
まず敬語とは話し手と聞き手の社会的関係や地位、態度を表す言語表現のことです。敬語とは昔の京都を中心に発達していきました。皆さんも時代劇でも見たことがあるように、昔は自分の両親のことを「お父様」「お母様」と呼ぶような上下関係における絶対性を位置付けた「絶対敬語」でした。
しかし戦後からは敬語ではなく、「パパ」などと呼ぶように時と場合によって使い分ける「相対敬語」へと変化していきました。また昔では考えられなかった二重敬語や物への敬語の使用など多様化していっています。
敬語は尊敬語(相手を立てる)、謙譲語(自分をへりくだる)、丁寧語(です、ます)に分類されます。その中でも謙譲語は、Ⅰ、Ⅱに分類されており「お茶」など「お」や「御」を付けることで「美化語」という敬語になります。
そこで本題の「ちなみに」ですが、「ちなみに」は相手を立てる言葉でも、自分をへりくだる言葉でもありません。丁寧語にも分類されず「ちなみに」は接続詞となります。「ちなみに」に敬語を付け加えたり、言い換えたりなどして丁寧な言葉にすることは可能ですが「ちなみに」自体は敬語ではありません。
「ちなみに」自体は敬語ではありませんが、接続詞なので敬語と一緒に使っても問題はありません。職場などでは使っても問題ないところもあります。ですが、大事な商談やビジネスシーンでは「ちなみに」だと失礼だと感じる人も中にはいます。
重要なシーンでは丁寧な言葉を使い、そうでないところではカジュアルな表現にし、うまく使い分けてビジネスシーンでの会話を円滑に進めていきましょう。
「ちなみに」の語源は「ちなむ」の連用形からきているようです。「ちなみに」は漢字で書くと「因みに」と書きます。「ちなむ」の意味は、「ある状況や状態をもとにして、他の物事が存在している。」という意味です。物事にはなんでも繋がりがある、関係しているということです。
他には、因縁、かたい約束・結婚の約束をする、親しくなるなどの意味があります。何気なく使っている言葉でも、現代の使い方からは想像できないような意味があるとは驚きです。
近年では外国人観光客の方々を場所を問わず、お見かけするようになりました。日本の文化に関心が高まっていて、日本に来た観光客の方々は「また来たい!」とリピーターが増加しているようです。自分の国が愛されることは嬉しいことですね。
さてそんな現代社会なのでどこにいても急に英語を話さなければいけない状況がくるかもしません。「ちなみに」は英語で言うと「By the way」と言います。英会話の中でも「ちなみに(By the way)」はよく使われるそうです。そんな「ちなみに(By the way)」の例文を紹介していきます。
一つ目の例文は「Did you watch the other day`s television?By the way,i have slept.」です。訳すと「この間のテレビ見ましたか?ちなみに私は寝てしまいました。」になります。
二つ目の例文は「Don`t you have tea anywhere this time?By the way Monday,next week is a holiday for me.」です。訳すと、「今度どこかでお茶しませんか?ちなみに私は来週の月曜日が休みです。」になります。
三つ目の例文は「It`ll be the form by which this was ordered .By the way,this is a correction point.」です。訳すと、「こちらが頼まれていた書類になります。ちなみにここが修正箇所です。」になります。
日常生活や色んな場面であまり深く考えずに使っている「ちなみに」ですが、ちゃんと正しく使えていますか。使っていい場面、ダメな場面をちゃんと理解していますか。続いては「ちなみに」の使い方を場面別で紹介していきます。
目上の人との会話はもちろん敬語ですが、親しい先輩などとの会話だとビジネスシーンほどの丁寧な言葉遣いに気を付ける必要はありません。尊敬語や、謙譲語ではなく丁寧語を中心に使っていくといいでしょう。補足するときは「ちなみに」でも問題はありません。ですが、多様しすぎには気を付けましょう。
ビジネスシーンでの敬語の使い方は、今後の仕事を左右する大事な場面なので丁寧な言葉遣いに気を付ける必要があります。なるべく「ちなみに」は使わない方がいいでしょう。使ってももちろん問題はないのですが、可能ならもっと丁寧な言葉を選んで話した方が相手に好印象を持たれます。言い換えたり、「ちなみに」に付け足して会話をしましょう。
ビジネスメールや書面では何度も読み返すことができ、残るものなのでより丁寧な敬語が求められます。ですので、「ちなみに」はなるべく使わない方がいいでしょう。メールだと送る前に何度も修正が可能なので、よく考えて文章を構成し極力補足なしで作成しましょう。補足なしができなければ「ちなみに」ではなく、言い換えたりなどして作成しましょう。
「ちなみに」について色々と解説してきましたが、これまでの解説を踏まえて次はいくつか例文を紹介していきたいと思います。比較的使いやすい例文を紹介します。皆さんも耳にしたことがあるかもしれません。思い出しながら読んで頂けると幸いです。
一つ目の例文は「ちなみに~しておきました」です。上司などに何かしらの連絡、報告をした際に内容に補足をしたい時に使います。例えば、「午前の会議の開始時刻が午後になりました。ちなみに部下の方には私から連絡しておきます。」や「頼まれていた書類を作成しました。ちなみに修正箇所があり修正しておいたのでご確認お願いします。」などです。
二つ目の例文は「ちなみに申し上げますと」です。使うタイミングは一つ目の例と似ています。何かの情報を伝えた際に、さらに情報を付け加えたり情報提供する際に使います。例えば、「ちなみに申し上げますと、こちらの商品も一緒にご購入頂くと、もっとお得にご購入頂けます。」や「ちなみに申し上げますと、そちらの商品はセール対象外となります。」などです。
三つ目の例文は「ちなみに~ですがいかがでしょうか。」です。使うタイミングは何かの商品や企画などを紹介した際に、さらに新しい商品や企画を提案するときなどに使います。例えば、「ちなみにこちらの商品をご購入頂けるとポイント10倍ですがいかがでしょうか。」や「ちなみにこちらの企画はいかがでしょうか。」などです。
四つ目の例文は「ちなみによろしければ」です。使うタイミングは、情報提供した後に他の案件などを検討してもらいたい時などに使います。例えば、「ちなみによろしければこちらの案件もご検討頂けないでしょうか。」や「こちらが当社が考案したドリンクです。ちなみによろしければ、ご試飲いかがでしょうか。」などです。
ビジネスシーンでの使い方はお分かり頂けたと思いますが「ちなみに」を使う上でいくつか注意点があります。ビジネスの場でも目上の人との会話でも、失礼がなく正しく使って頂けるようにこれから紹介する注意点に気を付けて使ってください。
ついついどの場面の会話にも使ってしまう「ちなみに」ですが、いくつか注意する点があります。まずはあまり使いすぎないことです。「ちなみに」自体は敬語ではなく表現としては失礼だと取る人もいるようです。ですので目上の人との会話やビジネスシーンで使う時は最低限の回数に抑えた方がいいです。
それに、「ちなみに」を丁寧にしたとしても使い過ぎると後から補足、補足の聞きづらい説明になりますしメールでも読みづらいです。ですので、聞き手がわかりやすいように考えて話しましょう。
次の注意点は「ちなみに」の使うタイミングを間違えないことです。たまに話題を切り替えるときに「ちなみに」を使う人がいますが、「ちなみに」は話している内容に補足をする接続詞なのでその使い方は間違っています。
そういう誤用が一番目立つので、話題を切り替えたいときは「ちなみに」ではなく「ところで」を使うべきです。「ところで」は話していたことを一度やめて、全く違う話に切り替える時の言葉です。
ビジネスシーンなどの大事な場面では「ちなみに」だけだと表現不足になります。「ちなみに」ではなく言い換えたり、敬語を付け足す必要があります。ですが、仮に言い換えたりなどしても使い過ぎには注意が必要です。上記でも述べた通り、補足ばかりの説明は聞きづらいです。何度も言いますが多用のし過ぎは注意しましょう。
「ちなみに」について色々と説明していきましたが、続いては「ちなみに」の類義語について紹介、解説していきます。「ちなみに」だけでは表現不足で、言い換えなどが必要な場面もありますが、実際どのような類義語があるのでしょうか。いくつか類義語をあげていきます。
一つ目の類義語は「付け加えると」です。「ちなみに」を単体で使うよりは丁寧な表現になります。ですが、「付け加えると」だけではまだ丁寧さが足りないので大事な場面で使うのは控えた方がいいでしょう。
二つ目の例文は「ついでにいうと」です。こちらもお分かりいただけるように、丁寧な表現ではありません。「ついでに」という言葉は「ちなみに」よりも表現的にはあまりよくないので、こちらも使う相手や時と場合に応じて使用しましょう。
三つ目の例文は「補足いたしますと」です。こちらの例文はビジネスシーンでも使用可能です。「ちなみに」や「ついでに」などの表現は入っていないですし、「いたしますと」という敬語が入っているので大事な場面で使用しても問題ありません。ただ、使い過ぎには注意が必要なので気を付けましょう。
「ちなみに」は丁寧な言葉に言い換えることは可能です。敬語を付け足したり、違う言葉に言い換えるともっと幅広い場面で使うことが可能になります。いくつか丁寧な言葉に変えた例文を紹介していきます。
一つ目は「ちなみに申し上げますと」です。「ちなみに」に補足した文章になります。ややカジュアル感は残りますが、敬語を足している分だいぶ丁寧な言葉にはなります。
二つ目は「ついでながら」です。上記で紹介した「ついでにいうと」に比べると丁寧な表現にはなっていますが、やはり「ついでに」と聞くとビジネスシーンには向いていないような気がします。ですが、言葉のとり方も人それぞれなので人によって上手に使い分けることが重要です。
三つ目は「付け加えますと」です。この文章には「ちなみに」も「ついでに」も入っていないのでどの場面にも使用可能です。メールや書面にも使用しても大丈夫です。ですが、上記でも解説したとおり使い過ぎには注意が必要です。
四つ目は「補足いたしますと」です。この文章にもカジュアルな表現のものはないので基本的にはどの場面でも使うことが可能です。「いたしますと」と丁寧な敬語が入っているのでより敬語に近く、誰に使っても失礼になることはありません。
日常生活やビジネスシーンなどのさまざまな場面であまり深く考えす使っていた「ちなみに」ですが、使い方などお分かりいただけたでしょうか。実に多様性のある言葉なので、時と場合に応じてうまく使い分けていきましょう。
難しい言葉や敬語が多いですが本当の意味や使い方を理解し、聞き手に失礼のないように、相手に好印象を与えるように、大事なビジネスシーンでも円滑に会話を進めていきましょう。少しでも皆さんのご参考になると幸いです。
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