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    ビジネスで即使える!「お手数ですが」の正しい意味や使い方を解説!

    ビジネスメールなどでよく使われる「お手数ですが」という言葉。大変お手数ですが、お手数ですが宜しくお願いしますというフレーズもよく耳にしますね!今回はそんな「お手数ですが」の正しい意味や使い方や敬語、英語表現を徹底解説していきます。

    「お手数ですが」の正しい意味や使い方を知りたい!

    「お手数ですが」の意味

    「お手数ですが」。
    日常的によく使われる言葉ですよね。では、どんな時によく使われるのでしょうか。おそらく、他の誰かに何かを頼む時、または少し気を使って伝えたい事を言う時などに使っている事が多いのではないでしょうか。

    その本質的な意味としては、「人に手を出させるような手間をかけさせる」というような意味を持っているようです。たしかに漢字をそのまま読むと、「人に手数を出させる」というような意味にとれますね。

    大きな意味合いとしては、「人に手をかけさせる」という意味としてとらえて良いようです。「お手数ですが」。本質的には、あなたに手をかけさせるような手間をとらせてしまいますが、というような意味を持っているようです。

    「お手数ですが」の読み方

    何と読むのが普通でしょうか?

    では、この「お手数ですが」という言葉ですが実際に何と読むのでしょうか。もちろん大半の方々が「おてすうですが」と読まれるでしょう。今回の内容ではその読み方で正解です。

    ただし、中には違う読み方をされる方もいるはずです。「おてかずですが」。こう読めるとも言えますよね。てかず、と読む場合はどんな時なのでしょうか。手の数。手をどれだけ出すか、という意味になってきます。

    わかりやすいのは、ボクシングなどのパンチで競うスポーツでしょうか。たくさんの手数(てかず)を出して、相手にたくさんのパンチを叩き込んだほうの勝ちですよね。手数と読む場合はこのように手をどれだけ出すか、という場合に使われる読み方のようです。

    読み方はどちらも正解

    「手数」を、「てすう」と「てかず」と読む二つのパターンが日常的にはどうやらあるようです。これは漢字の読み方が間違って伝わってしまったのでしょうか。いえ、どちらも間違った読み方や意味ではありません。

    その時の状況に応じて漢字の読み方や、はたまた大きな意味まで変わってくるという事で間違いありません。比較的に、ひとつの単語がひとつの意味を成す外国語と違い、大変難しい日本語のありかたのひとつと言えます。

    今回の記事では、「おてすうですが」という読み方や意味で進めていきたいと思います。

    「お手数ですが」の正しい意味

    正しい意味を知る

    それでは、次に正しい意味について書きましょう。「お手数ですが」。辞典などで調べると、正式には次のような意味があります。
    1.それをするのに要する動作・作業などの数。
    2.他人のためにことさらにかける手間。

    正式な意味として認識するのならば、人に動作をおこさせるような事や作業をお願いし、それに対してかける言葉、という意味合いが強いようです。

    人に手間をとらせるので申し訳ない。という意味が、正式な意味合いにも強く含まれているようです。人に何かをさせるのが申し訳ない状況、という意味正式には強いようですね。

    依頼として

    お手数ですがを使う正式な意味はわかりました。でも使いたい意味合いが微妙に違う時がありますよね。まずは、人に何かを「依頼」したい時に使う場合。

    実際に、何かの作業や仕事をお願いする際に使う言葉としてのパターンも多いですよね。お手数ですが、〇〇をして頂けますか?お手数ですが、〇〇して頂きたいです。などは良く聞かれるパターンです。

    人に何かを頼む、依頼する時には非常に有効な言葉であると言えます。ビジネスシーンで多様されるのも納得ですね。

    クッション言葉として

    次にクッション言葉としての使い方です。クッション言葉という言葉自体、あまりなじみが薄いものだと思います。クッション言葉とは、そのニュアンス通り人との会話のやりとりに関してクッションと成りうる言葉遣いだと定義されます。

    たとえば、人に何かを改善してほしい時や申し出に対して断りの返事を入れたい時などです。そのまま意思を伝えたのでは、相手にも強く鋭い印象で伝わってしまいます。そこを、「お手数ですが」などのクッション言葉で和らげて意味を伝えるのです。

    お手数ですが、その部分を修正して頂いてよろしいでしょうか?
    お手数ですが、その案件は他社様とも比較をさせて頂きたいので資料をご提出頂けますでしょうか?
    等ですね。大変便利な使い方です。

    「お手数ですが」を使った正しい例文

    お手数ですがよろしくお願い致します。

    ここで幾つかの正しい例文を見てみましょう。まずは、一番よく使われる例文ではないでしょうか。

    「お手数ですがよろしくお願い致します。」
    人に何かを頼む時に、結びの言葉として会話を円滑に終わらせる時などに多用されます。
    ビジネスシーンでは、必須の言葉ではないでしょうか。

    「お手数ですがご確認の程、よろしくお願い致します」
    「お手数ですがご回答の程、よろしくお願い致します」
    「お手数ですがご返信の程、よろしくお願い致します」
    などは、よく聞こえてくる言いまわしですよね。

    お手数ですが〇〇して頂けますでしょうか。

    次に具体的な物事をお願いする際に併せて使うケースをご紹介します。具体的な何かをして欲しいのでお願いします、というような文言となりますね。

    「お手数ですが、何時までにご回答ください」
    「お手数ですが、このラインから先でお待ちください」
    「お手数ですが、こちらの用紙にご記入の上ご応募くださいませ」

    以上のように、具体的なお願いごとに併せて使うケースも多々あります。こちらも柔らかく物事を頼むのに多用されるケースですね。

    お手数ですがご了承くださいませ。

    最後に何かを強く念押しする際に使う場合の使い方です。強く伝えて再確認や再認識させたいのだけど、会話はやわらかくすすめたい。そんな意味合いを助長して使われる際の使い方です。

    「お手数ですが〇〇時までにお支払い頂かないと停止してしまいます」
    「お手数ですが〇〇時が最終リミットとなりますのでご理解くださいませ」
    「お手数ですが〇〇様には再申請して頂かないと確認ができませんのでご理解くださいませ」

    以上のように、強く意味を伝えなければならない場合でも、「お手数ですが」を使うことによりこちらは穏便にお願いしているという含みにすることが出来ます。

    「お手数ですが」がよく使われるシチュエーション

    こんな時によく使われます

    「お手数ですが」。この言葉が日常でよく使われるのはどんな時なのでしょうか。実際によく使われるシーンを探ってみましょう。

    まずは、ビジネスでの取引先などの相手に対して使うケースは非常に多いのではないでしょうか。仕事をする上で何か作業をお願いしたい、またはお願いを聞き入れてほしい際などにはよく使われます。ビジネスをする上では欠かせない言葉で、ビジネスメールにも多く使用されます。

    次に販売側の店員が、顧客に何かを伝え理解してもらわないといけない場合などです。顧客に言葉の内容どおりに動いて欲しいのだけど、強く伝えては失礼にあたる。柔らかく指示したい、そんな場合にも非常に多く使われたりします。

    最後に、どんな場合にもあてはまりますが目上の人に何かを伝え動いてもらうような場合です。物事を指示したいのだけど相手は自分より目上の立場である。そんな時にも使える必須の言葉となります。

    「お手数ですが」の間違った使い方とは?

    お手数をかけさせるという使い方は?

    ちなみに似たような言いまわしでも、少し間違うとおかしな使い方になってしまう場合もあります。例えば、「お手数をかけさせる」という使い方ですが、この表現は敬語にしなければならないという意識が強すぎて、非常にくどい言いまわしとなってしまい良くありません。

    とにかく相手にお願いする言葉なのだから、敬語をくっつければ良いというものではないようです。しっかりとした意味を表現するにはバランスも存在します。

    お手間ですがという使い方は?

    次に、「お手間ですが」という表現はどうでしょうか。残念ながら少し言葉が足りません。例えば、自分が相手に何か手間をかけた場合には「お手間をとらせて申し訳ございません」という表現が良いようです。

    ちなみに少々難しいのですが、「手間をおかけして」という表現になると、正式には使い方が違うようです。「おかけする」という表現は「お手数」につなぐ際の言葉でであるようです。そのあたりが混濁してしまった言葉が「お手間をおかけする」という表現です。

    文法の難しい部分ですが、しっかり理解して使いたい部分でもありますね。

    「お手数ですが」の類語

    お手数ですがの類語はどんな言葉?

    お手数ですが、と同じような意味を持つ類語というものが存在します。意味としては同じようなものなのですが、場面によって使い分けられたり、使う相手によってもかたちを選んで使われたりするようです。

    ちなみに、「お手数」の代表的な類義語としては「お手間」、「ご面倒」、「ご迷惑」、「お手を煩わせる」などが挙げられます。どれも文章的には同じような意味になってきます。

    類義語の具体例

    それでは、類義語といわれる言葉たちの実例を見ていきましょう。きっと、皆さんも日常的に使っている文章があるはずです。

    「お手間をとらせまして申し訳ございません」
    「ご面倒をおかけしますがよろしくお願い致します」
    「ご迷惑をおかけするかもしれませんが何卒よろしくお願い致します」
    「お手を煩わせまして大変申し訳ございません」

    以上が、類義語の実例となります。実際に、日常で何かを頼む時や謝罪する時などに使われている言葉だと思います。私たちは、意識せずとも「お手数ですが」の類義語を使いながら日常生活を送っているのです。

    「お手数ですが」の英語表現

    Would You Mind ~?

    次に、「お手数ですが」を英語表現で見てみましょう。英語は世界共通の言語です。その英語で「お手数ですが」を使えれば、コミュニケーションの幅が広がるはずです。実例を見ながら考えてみましょう。

    Would You Mind ~?
    お手数ですが、~をしてもらえませんか?という意味になります。Mindという英単語には、「嫌だと思う、迷惑」などの意味が含まれます。

    そして、Would Youという英文は何かを丁寧に頼む際などに使われる分法なので、合わせると「お手数ですが~をしてもらえませんか?」というような意味の英語文章になるわけです。

    Thank you for your help

    続きまして、Thank you for your help。という英文についてです。こちらは直訳すると、助けてくれてありがとう、という意味となります。何かを引き受けてくれたり、手伝ってもらえることになった際に「お手数ですがよろしくお願いします」という意味を込めて伝えると良いフレーズです。

    先ほどのWould You Mindと違い、頼み事をした後などに感謝を伝える意味で使われることも多いフレーズです。お手数ですがという言葉は、必ずしも文頭にくるばかりではないのです。これは日本語にも共通して言えることですね。

    Sorry to trouble you, but ~?

    それでは最後の英語表現として、こちらをご紹介します。Sorry to trouble you, but~?です。こちらの表現には、問題や面倒を表すtroubleという単語が含まれており、一見重たく感じるかもしれませんが、ちょっとしたお願いをしたい時などに使われるフレーズです。

    お手数ですが、という前置きをカジュアルな感じで使いたい場合などに適しています。日本語でも、軽いお願いをする際などにも「お手数なんですが」を前置きにしてから頼みごとをするケースがあるかと思います。

    こちらのフレーズは、そんなちょっとしたお願いをしたい時に多く使われる英文表現のひとつです。

    「お手数ですが」を正しく使って社会人としてさらにレベルアップ!

    お手数ですがを正しく使うということ

    以上、「お手数ですが」という言葉についてさまざまな意味や使い方をあげてみました。私たちが思っている以上に、日常生活で多く使われている言葉であり、その正しい使い方や意味を知っておくということは、社会人として非常に重要であると言えます。

    たとえば、社会人としてビジネスでの会話をする際に、相手に間違った日本語を使っていると思われただけでマイナスイメージになることは間違いないはずです。これでは、うまくいくはずのビジネス取引にも影響が出かねません。

    また、ビジネスだけでなく、社会人同士の社交の場でも同じことが言えるのではないでしょうか。初対面の相手と会話する時に、誰でも最初は相手のことをよく観察します。その際に、一般常識と違う日本語の使い方をしていては社会人としてのマナーまでも疑われてしまいかねません。

    お手数ですがを使いこなしてレベルアップしましょう

    お手数ですがという日本語を正しく理解し、社会で正しく使えるということは社会人としてもひとつ成長できることに繋がるのではないでしょうか。正しい言葉の意味を理解したうえで会話に使うということは、非常に重要なのです。

    また、現代の日本では世界中の人やビジネスが非常に近い距離になってきていると考えられます。その現代社会の中で、自分の国の言葉をしっかりと習得し使いこなすということは、世界中の人やビジネスに対して向かい合う際に必ずプラスとなって表れるはすです。

    普段使っているはずの、「お手数ですが」という聞きなれた日本語ですが、今一度その意味や使い方をしっかりと理解して、正しく使えるよう再確認しましょう。きっと先の人生において、何か実りのある成果として表れてくれるはずでしょう。

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