2018/12/27
新川理沙
2018/10/29 更新
自分の思っていることを気持ちよく話させてくれるので、「聞き上手」な人とは話していて疲れませんよね。今回は、そんな聞き上手な人の特徴を男女別にご紹介しますので、「聞き上手になる方法とは?」について探る参考にしてみてください!
一般的に「聞き上手は異性からモテる」と、広く言われています。誰しも話していて楽しい人、話しやすい人に好印象を持ちやすいですよね。「それなら自分もウンウンと相手の話を聞いてみよう」と実践したはいいけど、いまいち効果が実感できないなんて人もいるのではないでしょうか。ただ相手の話に相槌を打ったり、黙って話しを聞けばモテるのでしょうか?相手から好印象を持たれる聞き方とは?そもそも聞き上手とは、どんな人を言うのでしょうか。
そもそも聞き上手とはどのようなことを言うのでしょうか。意味を調べてみると「相手が話しやすいように、上手に受け答えしながら話しを聞くこと。またその人」とあります。要は、話し手が「自分の話しに興味を持ってくれている、真剣に考えてくれている」と思うような聞き方をしている人のことです。
自分が話しをしていると、何だか楽しくてついつい話し過ぎてしまうことはありませんか?そういう時は、大抵相手が聞き上手な人です。ただ耳を澄まして話しを聞くのではなく、表情や態度で相手への興味を示しているのです。
そんな「聞き上手」な人の特徴とは?次でご紹介します。
会話をしていると、つい他に目が行ってしまったり、ふと考え事をして相手から目を逸らしてしまうことはありませんか?しかし、聞き上手な男性は、きちんと相手の目を見て話しを聞きます。目に視線を合わせていると、話しを真剣に聞いてくれていると感じさせ、もっと話しをしたいと思わせるのです。特に女性は話しを聞いて欲しいことが多く、自分の話しを真剣に聞いてくれていると、どんどん楽しくなり、会話が広がっていくのです。
聞き上手な男性ほど、表情やリアクションで相手への気持ちを表します。楽しいと感じた時は手を叩きながら笑ったり、関心を示すのに相槌を打ったりと、何かしらのアクションを起こします。それを受ける相手は、自分の話しに興味を持ってくれていると感じ、次第に男性との時間を楽しいと感じる様になるのです。話し手側は、相手がどのような気持ちで話を聞いているのか気になるものです。聞き上手な男性は、それを豊富な表情やリアクションで相手に伝えることが上手なのです。
聞き上手な男性は、適度に相槌を打ちます。話すことが好きな女性に対して、相槌を打つことは、きちんと話を聞いているという反応を示すことになります。逆に相槌の回数が過剰だと、そちらに気を取られ、話しの邪魔になってしまいます。聞き上手な人はただ相槌を打つのではなく、タイミングや使い方も自然で、気持ちよく話すことができるのです。
聞き上手な男性は、話しの途中でその先がおおよそわかっていたとしても、必ず最後まで話しを聞きます。相手が何を言いたいのか感じ取ろうと、最後まで耳を傾けるのです。特に女性は、一般的に自分の話しをする事が好きです。もし話を途中で遮られたとしたら、まだ自分の話しが終わっていないのにと、相手に対して不信感を抱いてしまいます。
聞き上手な男性は、自分の話しをする前に、まず相手の話しを最後まで聞くことができます。
聞き上手な男性は、よく質問をします。質問すると言っても、やみくもに話しの途中で質問をするのではなく、相手の話しの邪魔にならない様に質問を投げかけるのです。話しの最後を共感で終わらせるのではなく、質問で返すことで話しは広がり、相手は自分に興味を持ってくれていると感じるのです。そして、質問の返答を『はい、いいえ』で終わる会話にしないのが、聞き上手な男性です。
誰でも自分の話しを無表情で聞かれるより、笑顔でニコニコと聞かれた方が気持ちが良いですよね。特に、女性に笑顔で聞いてもらうと、落ち込んでいる時でも何だか明るい気持ちになる男性も多いのではないでしょうか。その様に笑顔で話しを聞ける女性は、総じて聞き上手な人が多いです。笑顔で話を聞いてもらうことで、相手は話しやすさを感じ、ポジティブな気分になるのです。
女性は、男性よりも話すことが好きな人が多いと思います。しかし、自分のことばかり話していると、相手は聞いているばかりになり、話しをすることが出来なくなってしまいます。聞き上手な女性は、相手の話を聞こうとする姿勢から、自分の話しばかりすることはありません。相手の意見を聞きつつ、自分の考えを述べるなど、お互いに話しやすい空間を作ることができる人なのです。
相手の話しを聞いているうちに、「それは違うと思う」「そうじゃないと思う」などと、頭に浮かぶことはありませんか?特に女性は感情的になりやすいので、そう思ってしまうとつい口から出てしまうことも多いのではないでしょうか。しかし、聞き上手な女性は、仮に相手と結論が違ったとしても、それを否定せずに聞き入れることが出来ます。自分と相手はそれぞれ違う考えを持っていると、相手を尊重することができる人なのです。
聞き上手な女性は、相手の話しを聞くだけではなく、さりげなく話を引き出すことができます。「それでどうなったの?」「そういうのに興味があるの?」など、話しの先を広げてくれるので、相手も気持ちよく話すことができます。その様にどんどん話しを掘り下げることで、「この人と話すと楽しい」「何かあったら相談しようかな」などと思わせる、「話させ上手」な人が多いのです。
聞き上手な女性は、相手の話しに興味を持っているということが、相槌やリアクションで表れます。話しに興味を持っていると、自然と質問が生まれ、話しがスムーズに広がっていきやすいのです。話しをしている方は、相手がどうの様な反応をするのか気になるものです。姿勢や目線をこちらに向けて聞いてくれる人に対しては、とても良い印象を持つでしょう。逆に、ただ話しを受け流している様な素振りの人には、もう話そうとは思わないものです。
相手に気持ちよく話してもらうためには、まず相手が、どのような気持ちで話しているのかを考えなくてはなりません。そこを理解しないまま聞いていると、空返事や態度に表れてしまい、相手に不快な思いをさせてしまいます。話しを聞く前提に「相手を理解しよう」という想いを持ってみて下さい。そうすると、自然に相槌や表情に表れるものです。
もし、自分が話しをした時の反応が否定的だとしたら、どのように感じるでしょうか。またその人と話したいとは、ならない筈です。この様に、話しの受け手側の反応によって、話しやすさが変わってしまうのです。自分の話しに興味を持ってくれたり、関心を示されるなど、肯定的な反応は誰しも嬉しく感じます。ただ頷いたり、相槌を打つだけではなく、「すごいね」「さすがだね」などの肯定的な言葉を使うと効果的です。
自分が楽しい話しをしている時に、無表情で聞かれていると「話しを聞いているのかな?」と感じるのではないでしょうか。また、悲しい話しをしているのに、相手が笑顔だと「何で笑っているの?」と不快な気持ちになると思います。話しを聞いている時の表情は、相手への意志表示であり、その表情によって相手の話しやすさも変化してくるのです。その話に合った表情で聞くことにより、相手とのコミュニケーションを円滑に広げることが出来ます。
聞き上手な人は、話しを聞いている時に様々な表情や態度で反応します。相槌もその手段のひとつです。ただし、相槌を打つと言っても、うんうんと頷くだけではなく、バリエーションが求められます。例えば「へぇ」「そうなんだ」「そうそう」など言葉で表す相槌、同じ言葉でも「えぇー!そうなんんだ!」など大きめの声で表したりと様々です。大事なことは、相手の話すテンポに合わせて相槌を打つということ。そうすると、相手も話しやすく、共感してくれていると感じ、好印象を持ってくれるのです。
聞き上手な人は、相手の話しをきちんと最後まで聞きます。簡単な様に思えますが、誰しも「自分の話しを聞いて欲しい」という欲求があり、特に相手の話しが長い場合は、途中で遮って自分の意見を述べたくなるものです。そこをグッと堪え、相手がどんな結論を出すのか、最後まで聞くようにしましょう。また、考えを伝えるのは、相手から求められた時か話しを聞き終えてからが良いでしょう。その方が、相手も快く意見を聞き入れ、深い会話に繋げることが出来ます。
誰かに話しを聞いて欲しい時というのは、悩みや嬉しいことがあるなど、感情に変化のある時が多いのではないでしょうか。そして、話し手側が相手に話しをする時には、ほぼ自分の中で結論が出ているものです。話し手側が聞き手側に求めているのは、「一緒に考え、共感してくれる人」なのです。「こうした方がいいよ」という具体的な提案ではなく、「そうだね、わかるよ」などと同調することで、「気持ちを理解してくれる人」という信頼を得ることが出来ます。
ただ話を聞いているだけでは、聞き上手とは言えません。本当の聞き上手は、話を聞きながら自然に質問がきる人なのです。質問と言っても、矢継ぎ早に投げかけるのではなく、相手が返答しやすい質問をすることが大事です。例えば、話しの中で出ていた話題を「今の話しってこれのこと?」と話しを復唱するような質問や、「そうなんだね。じゃあこれは?」と相槌の後に質問を入れるなど、相手への圧迫感がない聞き方です。そうすることで、相手の話しを引き出し、会話のテンポも弾みます。
話しをしている時に、携帯電話を操作していたり、テレビを見ながら聞かれていたら、誰でも不快な気分になるのではないでしょうか。聞き上手になるためには、まず聞く姿勢を整えましょう。その状況にもよりますが、会話をする時は向かい合うよりも横並びの方が、圧迫感が無く、話しやすい空間になります。その際、相手の方に視線を向ける、体を少し傾けて聞くなど、密着し過ぎない程度に相手に寄り添う姿勢が大事です。
一般的に、会話の基本として「オウム返しの法則」は、広く知られています。聞き上手な人は、相槌の中で「オウム返し」を使うことが上手です。オウム返しとは、相手の言葉を繰り返すことで、話し手の気持ちを盛り上げるのに非常に有効的な手段です。ただし、何でもオウム返しすればいいと言うわけではなく、「へぇ、〇〇だったんだ!」などと相槌を交えたり、抑揚をつけるなど、気持ちを込めながら使うことが重要です。
この特徴の全てに通ずるのですが、聞き上手な人は、話しを聞く前提に「相手を理解しようとする」姿勢があります。相手を理解しようという思いから、話しに耳を傾け、イメージを膨らませます。相手がどのような感情で、どのような心理状態なのかを受け取り、それを自分に置き換えて共感、同調するのです。相手の立場になって考えることで、話しは広がり、会話も充実するでしょう。
聞き上手な人と聞き下手な人の違いは、「教わる姿勢」にあります。聞き下手な人は、話し手に対して「何か自分の意見を言おう」「何か答えを出そう」という、「教える姿勢」で話しを聞いてしまっていることが多いのです。では、「教わる姿勢」とはどのようなことを言うのでしょうか。具体的に説明していきましょう。
教わる姿勢で重要なのが、質問する前に「褒める」ということです。褒めることで、相手の気持ちを良くし、話しやすい空気を作ります。テレビで司会者やインタビュアーの方々を見ると、質問する前に「それは凄いですね~!その後はどうなったんですか?」「とても素晴らしかったです!次の目標は何ですか?」など、必ず相手を褒めてから質問へ移行しています。相手を褒めることで、グッと距離が近づき、コミュニケーションがとりやすくなるのです。
最初に相手を褒めた後は、「質問」で投げかけます。質問することで会話を広げ、相手に興味を持っているという意志を伝えることが出来ます。「そのバック素敵ですね(褒める)」「あら、ありがとう」と褒めるだけで終わってしまっては、ここで会話は止まります。この後に「どこで買ったんですか?(質問)」「〇〇で買ったのよ~」という風に質問することで、相手は喜んで情報を教えてくれます。
最後に「うなずく」ことで、相手に共感し、よりコミュニケーションを深めることができます。相手へ視線を向け、表情を豊かにするなど、相手の話しを促すような「うなずき」が大切です。
この様に、「教わる姿勢」には3つのポイントがあります。教わる姿勢は、会話を良好に広げ、相手が思わず教えたくなる様な雰囲気を作り出すのです。このポイントは、日常生活でも応用することが出来ます。この3ステップで「教わる姿勢」を実践し、「この人ともっと話したい」と思わせる様な聞き上手になりましょう。
聞き上手な人は、相手の話しを聞いて上で、自分の考えと違ったとしても、それを否定する様なことはしません。相手を理解しようという姿勢から、「自分とは違う考えがある」ということを受け入れているのです。仮に相手から意見を求められても「そうだね、じゃあこういう風なのはどう?」と、同調してから相手へ返答します。その様な反応から、聞き上手な人は「どんな意見も聞いてくれる、包容力がある人」と、好意を持たれやすいのです。
自分の話しに賛同してくれたり、理解を示してくれると、誰でも嬉しいものですよね。聞き上手な人は、相手の話しに共感してくれるので、「この人は自分を理解してくれている」「この人と話していると落ち着く」と思われることが多く、相手に安心感や信頼感を与えるのです。そうすると、「今日はこんなことがあったから話を聞いて欲しい」と、嬉しいことだけではなく、悲しいことや怒っていることなど日常での出来事を伝えたくなり、いつしか絶対的な存在へとなっていくのです。
「それはそうじゃないよ」「それは間違っているよ」などと、否定的な言葉を投げかけられると、人は「自分が間違えているのかもしれない」と、暗くネガティブな気分になります。聞き上手な人は、相手の話しを肯定的に捉えるので、相手を明るくポジティブな気分にさせてくれます。相手は「自分を理解して欲しい」という欲求を聞いてもらうことで満たし、それを聞き上手な人が、ポジティブな行動や表現で返すことで、相手を気持ち良くさせ「この人と一緒にいると楽しい」と思わせるのです。
聞き上手な人は、話しを聞いてばかりで疲れないの?という疑問が湧く方もいるのではないでしょうか。確かに、人の愚痴を永遠聞かされたり、怒り文句を長時間聞かされると、誰しも嫌な気分になり疲れてしまいます。しかし、聞き上手な人は時に「自分と相手を切り離して聞く」ことができます。相手の話しに共感しながらも、客観的に見ることができ、「そっか、あなたはそういう考えなんだね」と受け入れることができます。
そうすると、相手に過剰な感情移入を防ぎ、ネガティブな感情になりにくいのです。仮に「それは違うよ、あなたが間違っている」と否定的な言葉を発したとしたら、恐らく感情同士がぶつかる結果になり、お互いに疲弊してしまうでしょう。
「ただ聞くだけではなく、肯定的な姿勢で聞く」、疲れるかどうかは、聞き方が重要だということです。
聞き上手と聞くと、「話しの聞き役ばかりで、自分の話しは誰が聞いてくれるの?」と「聞き上手って損じゃない?」と思っている方も多い筈。
実際に、掲示板の質問などに「友人のストレス発散の捌け口になっている様で、疲れてしまいました」「上司の話しが長すぎて、仕事が全然進まない・・・」など、話しを聞くことに疲れた方の書き込みも多数見受けられます。
しかし一方で、「聞き上手な人は、仕事でも評価されやすい」「周囲の人から信頼されていて、人望がある」など、聞き上手は「得」と考える人もいる様です。
それぞれの言い分は、どちらも間違いではないのです。「損」と考える人は、相手の話しに興味を持てず、特に誰かの悪口などは苦痛に感じてしまいます。だからと言って「もうその話し止めない?」とは言い出せず、聞き入れてしまう人が多いのではないでしょうか。
しかし、それでは苦痛やストレスを取り除くことはできず、相手と距離を置くことになってしまいます。そこで、もし話しを聞いていて「この話題は苦痛だな」と感じたら、話題を自分で提案したり、質問を投げかけて違う方向に誘導するなど、相手の話しを引き出すことに変換させてみるのです。これは、上記に述べた「聞き上手になる方法は?」に通じています。
それでも「もう無理だ」と感じたら、「もう時間だからそろそろ・・・」などと相手の話しを中断させることも手段のひとつです。
この様に、聞き上手を「損」だと考えている方は、「得」に変換させるにはどうしたらいいのだろうか、ということを考えてみて下さい。
ここまで聞き上手な人について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。「聞き上手は話し上手」と言われるくらい、会話をコントロールすることができるのです。また、聞き上手になることで、家族、友人、恋愛、仕事などあらゆる場面で信頼を得ることができ、良好な人間関係を築き上げることができます。そして、自分が何か困難に直面した時には、周囲の人々が手を差し伸べてくれるでしょう。
すぐに全て実践するのは、難しいかもしれません。少しづつでいいのです。まずは「相手の心に寄り添って聞く」ということを心に留め、日常の中に取り入れてみましょう。
あなたの環境は、良好に変化していく筈です。
この記事に関する記事
Copyright© 運営事務局