2018/12/27
新川理沙
2018/11/09 更新
必要最低限なものだけで生活する「ミニマリスト」。良いライフスタイルだと思われがちですが、「ミニマリストは病気」だと感じている人もいるのは知っていますか?そう思われてしまうのには理由がありました。今回は、ミニマリストが病気と思われてしまうことについて説明します。
ミニマリストと聞くと「怖い」「気持ち悪い」「精神病」と思われるかもしれません。
何より「何もない部屋で生活するなんて考えられない」と思うのは一般的な感想です。
逆に「私ってミニマリストなのかもしれない」と思う人もいると思います。
一見、ミニマリストは病気と考えてしまう人が多いですが、ちょっと待ってください。
ミニマリストは一概に病気であるとは判断できません。
ミニマリストの中にも様々な理由があるはずです。
ですが、日常の生活に支障をきたすミニマリストは要注意かもしれません。
「ミニマリストは病気か」と悩まれている方は、日常生活がきちんと行えるのか、というところを基準にもう一度考えてみましょう。
以下、ミニマリストを3つに分けてみました。
ミニマリスト極め型は、生活の無駄を徹底的に削減しようとミニマリストを極めているパターンです。
単純にお金がない場合、お金はあるが趣味の場合など理由は様々です。
ミニマリストを極めているので、ミニマリストについて発言力が大きくなります。
ミニマリスト極め型は、こだわりにこだわり抜いたミニマリストを実行します。
シンプル型は、お気に入りの物だけで、いかにシンプルに暮らすかを考えるミニマリストです。
女性や主婦のミニマリストに多いです。
①のミニマリスト極め型と比べると生活感のあるミニマリストだと言えます。
シンプル型の中には、おしゃれな人からケチな人など幅広いパターンに分けられます。
富裕層型は、物を持つことが豊かであるという考えを通り越して、逆に虚しくなったためにミニマリストになったパターンです。
少ない良質な物を必要最低限持つことで、生活をしていくところから始まります。
ミニマリストを節約としているパターンとは異なり、シンプルかつ上質な生活をおくることを目的にしています。
一般的に使われるミニマリストは、物をほとんど持たずに、必要最低限の物だけで生活する人のことを指すようです。
家具や電化製品がほとんど置かれていない部屋で暮らしている人をイメージすると、ミニマリストが何なのか理解できると思います。
テレビでは「ミニマリスト=とにかく荷物を減らす人」と取り上げられがちですが、実際には、将来の目標のために最低限の荷物で生活している人もいます。
なぜミニマリストをしているのか、同じミニマリストでも理由は様々になっています。
【ミニマリストの画像①】の部屋はインテリアが統一されていて、素敵な感じに仕上がっています。
ミニマリストの中でも、生活感のある部屋だと言えます。
ただ単に、スッキリとしたお部屋という印象を受けるかもしれません。
【ミニマリストの画像②】は一つ前の画像に比べて、より物を少なくしたお部屋だと言えます。
テレビとソファーだけというシンプルな感じに仕上がっています。
生活感は感じられますが、ミニマリストの部屋といっても良いくらいに、無駄な物がありません。
【ミニマリストの画像③】はかなり衝撃的な部屋だと思います。
何と言っても小さな机しかありません。
ちなみにワンルームの部屋のようです。
【ミニマリストの画像④】は、これぞミニマリストのお部屋というほど、本当に何もありません。
唯一、Wi-Fiのような黒い物が置いてありますが、引っ越してきたばかりを彷彿とさせる部屋だと言えます。
こちらもワンルームのお部屋となっています。
【ミニマリストの画像⑤】は家の一角の寝室のようです。
このようにスッキリしたお部屋があると、開放感があって心地が良いのかもしれません。
まさに、小さなミニマリストです。
物が全くなく、何もないと感じさせるミニマリストは、人物像がつかめません。
その人は何に興味があり、どんな生活をしていて、どんな特徴があるのか、見えにくくなってしまうのです。
この人物像をつかめないことこそが、特に「怖い」「気持ち悪い」という感情を生み出す原因になっているのかもしれません。
一般的には、物があることに幸福を感じるのかもしれませんが、ミニマリストは全くその逆で、物がないことに幸福を感じていると言えます。
このような点で、周りは違和感を感じてしまうのでしょう。
また、徹底的に「物を持たない」を突き詰めて、断捨離を続ける姿には、病的だと感じてしまうのかもしれません。
日常の生活に支障をきたさなければ、もしくは周りに迷惑をかけなければ、ミニマリストは病気ではありません。
つまり、誰かを巻き込まず、自らの日常生活に悪影響を及ぼさない程度で、ミニマリストにならばいいのです。
ミニマリストであるなら、胸を張って、周りから何かを言われても、気持ちを落とす必要はありません。
ただ、捨てること、つまり断捨離を目的にしてしまうのはよくありません。
その断捨離に他の目的、例えば気持ちを心機一転したり気合を入れるなどの目的を持つことで、その目的に対して周りもわかってくれるはずです。
物を蓄えておくことは、基本的に災害などのリスクに対処することができます。
特に備蓄食料や防災グッズは、災害時にかなり役立ちます。
一方、ミニマリストは最小限の物しか持っていないので、災害にはめっぽう弱いと言えます。
日常的に問題なく生活できていても、災害時には大きな問題を引き起こし、最悪の場合、命の危険も考えられます。
また、日本は数少ない災害の多い国ですから、なおさらです。
ミニマリストでも災害用の道具は持ち合わせていると良いのかもしれません。
ミニマリスト、すなわち物を少なくすることに達成感を感じている場合、もっと物を少なくしたいという欲求が強くなってしまいます。
何かを達成したいという気持ちが、自分を追い込んでいきます。
達成感は感じなくとも、ミニマリストである自分に縛られて、後戻りできないこともあるでしょう。
ミニマリストを極めていくことで、精神的に自分自身を苦しめていく結果になるかもしれません。
自分自身がシンプルにミニマリストになるのは良いと思いますが、家族や同居人を巻き込んでいく可能性があります。
周りが納得しているのならば良いのですが、特に子供や上下関係のある間柄の場合にストレスを感じさせてしまうこともあるでしょう。
ミニマリストは、ノイズ(騒音)に対しても敏感になる傾向があるようです。
ここまでくれば、周りを巻き込まずには入られません。
また、特に断捨離を周りに強要し始めるのも危険です。
周りを巻き込むことに関して言えば、過度のミニマリストが病気とされても仕方がありません。
お金を貯めるなどの目標があれば別ですが、ミニマリストでいることが目標になると、物欲が減り、お金の使い道に困ってしまいます。
使わないお金は、貯蓄に回るので、国内の経済的にもあまり良いものとは言えません。
テレビや音楽プレイヤー、ゲームなどはもちろん、ソファーやテーブル、椅子までもがなければ、知り合いを家に招待することができなくなります。
仮に家に招いたとしても、楽しんでもらえない可能性もあります。
受け入れなければ、自分自身にも影響が及んでしまう場合は距離を置いても良いでしょう。
そのパートナーがミニマリストなのか、その兆候があるのかといったことも早い段階で知って置く必要があります。
断捨離の強要に至っては、思いやりの問題なので、思いやりがある、相手を尊重できるパートナーなのかという点も注意しましょう。
とにかく、パートナーが突然断捨離やミニマリストになっても、よく話し合って、折り合いをつけるのが理想です。
困っているなら、抱え込まないのが重要だと思います。
ミニマリストは「怖い」「気持ち悪い」「精神病」などのイメージがあっても、その人たちの思いを尊重してあげましょう。
「何もない部屋で生活するなんて考えられない」と思うのは一般的な感想ですが、それはあなたの意見で、ミニマリストを不快にさせるべきではありません。
ミニマリストの方は、ミニマリストでいることを目標にせずに、他の目標のためにミニマリストを取り入れましょう。
日常の生活に支障をきたすミニマリストや他人を不快にさせる断捨離は避けるべきです。
ミニマリストが病気だと思われてしまう原因になりかねません。
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