2018/12/27
新川理沙
2018/11/29 更新
「利き目」というのをご存知でしょうか?実は手や足だけでなく目にも左利き・右利きがあると言われています。本記事では利き目を使うメリット・デメリットや効き目と脳や性格との関係性などをご紹介します。あなたの利き目はどちらでしょうか?
「利き目」についてあなたはどのくらい知っていますか?言葉自体は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。実は利き目は、日常生活を豊かにするために大きな「効き目」を発揮してくれます。
眼科によく行く人や、スポーツに力を入れている人などは利き目を意識している場合もありますが、実際、自分の利き目は分からないという人は多い傾向にあります。利き目には脳が関係しており、性格に関わってくるなど実はとっても奥深いのです。
自分の利き目って普段の生活で調べることもなく、実際どちらかよくわかりません。この記事では、利き目とは一体どんなものなのか、またあなたの利き目がどちらなのか調べる方法や変えることは可能かなどを詳しく解明していきます!
私たちは、「利き手」や「利き足」が存在します。お箸を持ったり、文字を書く利き手、走り出すとき、踏み込むときに力が入りやすい利き足を理解していると思います。
これと同じように、目にも「利き目」が存在しています。言葉の通り、手足のように使い易くて、片方に比べて能力が勝っている方の目があるのです。
手足と違って、体感や目に見えて差が感じられないので気づきにくいのも確かです。しかし、利き目にはきちんと役割や何故現れるかの理由もあり、私たちの生活を陰ながらしっかり支えてくれています。
利き目は専門的には優位眼と呼ばれています。反対に、もう一方の目のことを非優位眼と表現します。
人は物を見るときに、感覚的には両目を使ってみているように感じていますが、無意識のうちに利き目を軸にしています。利き目の役割とは、見たいものを把握し、ピントを合わせることです。
もう片方の目は、補助的な役割で使用されています。つまり、物を認識する際に重要な役割を担っている方の目が、利き目となるのです。
人には誰しも利き目があり、日常生活ではどちらかの目を主体にして物を認識しています。しかし、なかなか自覚するのは難しいものです。
具体的に、利き目はどのようにして調べたらよいのでしょうか?ここでは簡単にできる利き目の調べ方について、ご紹介していきます。
いつでもどこでも調べることができるので、是非試してみて下さい!
利き目を簡単に調べる方法をご紹介します!
1.まず、数メートルほど遠くに離れたものを、じっと見つめてみましょう。
2.見つめながらその対象を指で指し、指に焦点を合わさず、対象にのみ合わせます。
3.これをキープしながら、片目ずつ目を開け閉めしてみて下さい。
調べるポイントは、片方の目は、対象をぶれることなく指すことができ、反対の目は少しずれた方向を指さしてしまうところです。 指が対象をぴったり指すことができる方の目が、利き目であると言えます。
他にも、調べる方法があります。
1.親指と人差し指で丸をつくり、丸の中に例えば時計など目印を決め、収まるように合わせましょう。
2.丸の中の目印を見たまま、片目を閉じてください。
3.両目を交互に閉じたり開けたりします。
人は利き目で物の位置を捉えています。よって、交互に見てみることで、目印のずれが少なかった方が利き目と判断できます。
利き目がどちらになるかは、実は脳が深く関係しています。人は進化していくにつれて利き目、利き手が右の人が増加したと言われています。
脳には右脳と左脳があり、右脳では感性や記憶、独創性を司り、左半身を制御しています。つまり、右脳が左目を支配しています。一方で、左脳では倫理、常識、言語を司り、右半身を制御しているので、右目を支配しているのです。
これらを踏まえたうえで、人の進化により脳が成長し、道具を使い、言葉を話すようになると、倫理、常識、言語を司る左脳の発達につながりました。左脳の使用量が増えることで、左脳を使って動かす右手や右目が発達し、右利きの人が増えたのです。
利き目は、脳に関係しているため性格にも関わりがあると言われています。利き目と利き手で性格判断ができます。是非チェックしてみて下さい!
まず、利き目が右目の方の性格診断です。
利き目が右目、利き手が右手の方は左脳を優位に使用しています。物事をきちんと捉えることに長けており、論理的に考えることが得意なのでリーダーに向いた性格です。
利き目が右目、利き手が左手の方は右脳左脳両方を活発に使用しています。歴史上人物など、一つの分野に突出した性格です。天才型ですが、興味がないことには無関心な傾向があります。
次に利き目が左手の方の性格診断です。
利き目が左目、利き手が左手の方は右脳を優位に使用しています。観察眼が優れており、高い直観力で人の本性や嘘を見抜くことのできる性格です。
利き目が左目、利き手が右手の方は右脳も良く使いますが、どちらかというと左脳を優位に使用しています。物事の一部に集中し、小さな変化に気づきやすく集中力がとても高い性格です。
このように利き目と脳には深い関係があり、右脳左脳どちらを優位に使っているかで性格診断をすることができます。是非自分の性格をチェックしてみて下さい!
「利き目」について、少しずつ分かって頂けたでしょうか?日常生活であまり、意識していない利き目ですが、スポーツをしている方にはとても重要な「効き目」を与える可能性があります。
特に、目の認識力が重要なスポーツでは、利き目を意識することで成績がぐんとのびるケースもあります。反対に、利き目でない方の目を使っていた場合、自分の力を存分に発揮できないのです。
スポーツと利き目ついて、特に関係の深い野球、フィギュアスケート、アーチェリーについて具体的に解説していきます。他のスポーツをされている方も、成績に関係してくるポイントですので注目してみて下さい。
野球で大切なボールをみる力も、利き目が大きく関係しています。右打者で右目の選手は、利き目の「効き目」によりボールを長く見やすく、アウトコースや低めが得意な傾向があります。また逆コースに打つことにも長けています。
一方で、利き目の「効き目」が仇となり、反対的にインコースが見にくいというデメリットもあるようです。対策としては、オープンスタンスをとる、顔を正面に向けると良いでしょう。
右打者で利き目が左目の人の期待できる「効き目」は、インコースが見えやすい点です。しかし、ボールを見る時間が短くなる傾向にあるので、アウトコースや低めが苦手な傾向があります。
対策としては、少し体を閉じて体から離れたボールにも対処しやすくしましょう。
普段あまり意識してはいませんが、利き目のプレーに対する「効き目」は大きいと言えるのです。利き目を調べることで意識して使うことができるので、上達につながる可能性は大きいでしょう!
フィギュアスケートにも利き目は大きく関わっています。高速で回転するスピンは利き目が重要です。
これは、利き目が動くものを見極める「効き目」が大きく関わっており、着地地点をより正確に捉えることができるからです。よって、利き目側へ回転した方が、ジャンプやスピンが上手くいきます。
フィギュアスケート以外にも、利き目を把握することは回転が重要なバレエや砲丸投げなどに、大きな「効き目」を発揮します。
アーチェリーも利き目が大きく関わっています。自分の利き目を調べる方法でも説明した通り、どちらの目で見ているかによって対象物を、少しずれて認識してしまうのです。
ほんの少しの差が結果につながるアーチェリーでは、利き目をしっかり把握することが重要です。自分のプレーに反映することができれば、利き目が結果に大きな「効き目」をもたらすでしょう。
アーチェリーに似ている、ダーツや弓道などでも、利き目をきちんと調べることが大切です。
利き目ばかり普段から使うことは、メリットもデメリットも生じます。ここでは利き目が、日常生活を良くできる「効き目」や、反対に悪影響を及ぼしてしまう点を紹介していきます。
しっかり利き目を知ることで、メリットをよりうまく活用し、デメリットを抑えることができるのです。きちんと理解したうえで、必要な時に力を発揮できるように利き目について学んでいきましょう。
利き目の大きなメリットは、普段からよく使っているので非常に見ることに慣れているという点です。反対の目より、距離感や発見する力に優れています。
例えば、何かを探す時や、スポーツをする時、また料理をする時など、物を認識するときに大きく役立っています。上手く利き目を使うことができれば、意識しない場合より素晴らしいパフォーマンスをすることができるのです。
利き目をきちんと調べることで、ここ一番で目を使いたいときに、大きな「効き目」を発揮することができるでしょう!
利き目に頼った見方ばかりしてしまうと、どちらかの目に常に負担をかけてしまうことになります。それは、日常生活に支障が出てしまうことも。
例えば、本を読むときに行を飛ばしてしまったり、階段を踏み外してしまったりということが起きやすくなります。これは、利き目ばかり使っているため、反対の目の補助的作用が弱まり、距離感や立体感を捉え間違えているために起こります。
手足などであれば、左右の使いやすさや、使用頻度などで疲労感に気づきやすいですが、目は使い方に癖があったとしてもズレを調節してしまうため、誤った目の使い方に気づきにくいのです。
他にも、ノートにまっすぐに線を描くのが苦手であったり、真っ白な紙に文字を書くと、右肩上がりなど斜めになってしまうこともあります。
また、利き目が体のゆがみを招いてしまうことも。これは、利き手と利き目が左右違う人起こりやすいと言われています。
利き手と利き目が逆ということは、主に使う目と、使う手が逆になるので、それぞれの動きが交差し合い、ゆがみを生んでしまうのです。利き目をしっかり調べることで、酷使しすぎないように注意しましょう。
また、利き目に頼り切ることで目の使い方に偏りが生まれ、頭痛が起きることもあります。
デメリットの対策としては、利き目は良く使う分、アイマスクを使用して目を休ませたり、目薬を差したりしてケアをしてあげましょう。また、利き目の反対の目も使うように意識することが大切です。
また、利き目ばかり使うことで、反対の目の運動能力が低下し視力が落ちる可能性があります。その場合は眼科に行くことも検討しましょう。
手の場合、利き手を右手に変えることができたり、反対に左手に変えることもできますよね。すぐに、利き手と同じように使えるようになるわけではないですが、時間をかければ変えることができます。
では、利き目を変えることはできるのでしょうか?実際、脳との関係も深く、目は意識せずに利き目を使ってしまっているため、簡単に変えることはできません。
しかし、少し訓練すれば利き目ではない方の目も意識して使うことができます。日常的に利き目ばかり酷使してしまうのは、先ほども述べたようにデメリットがあるので、定期的に利き目を変える練習をしてみて下さい。
利き目を変える方法を、ご紹介していきます!
1.両目を閉じて利き目の反対側の目だけ、そっと開いてください。
2.片目だけでピントを調節し、焦点を合わせましょう。
3.閉じていた利き目を開けます。
この作業を行うことで、利き目ではない方の目を主体にして対象を捉えることができるようになります。これを、スキマ時間などを見つけて度々行うと利き目を変えることができます。
利き目を変えることができると言っても、一時的であり常に変えることができるわけではありません。
この練習をすることで、利き目の反対側の目の使い方を学ぶことができるのです。繰り返し行うことで、反対側の目が使いやすくなります。利き目には、脳が深く関係しているため、根本的に変えることは難しいですが、日常の中での利き目の割合が大きく変化するはずです。
利き目を変えることで、いつもは使っていない反対側の脳を刺激することができます。また、スポーツなどで利き目を変えることが成長につながる方もいるので、是非挑戦してみて下さい。
普段意識していなかった利き目について知って頂けたでしょうか?右で見ていても左で見ていても、確かに見ることができますが、自分の利き目がどちらか知ることで、日常生活で役立つことや得になることが多くあります。
簡単に調べることができるので、是非チェックしてみて下さい!利き目を上手に使って、時には休ませながら、毎日を過ごしていきましょう。
目は、脳にも大きく関わり生きていくうえでとても大切な器官です。利き目など自分の目をしっかり理解して、向き合っていくことが、人生をより良く生きるポイントと言えるでしょう!
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